前回に引き続き両親インド紀行の続きです。
そもそも我が両親がインドまではるばるやってきた最大の目的は、娘がどのような暮らしぶりをしているのか。可笑しな宗教になぜ夢中になっているのかを偵察しに来たわけです。
多くの日本の家庭がそうであるように、私も宗教とはあまり深く縁のない環境のなかで育ってきました。
だから彼らにしてみたら、突然自分たちの娘は頭が変になってインドに行き、そこで暮らすようになり、どうやら宗教にハマっているらしい。そういう風に解釈されていたんです。
私は親ではありませんが、そう思われても当然だったと思います。ある日を境に、まともに育っていると思っていた娘がインドのヒゲを生やしたお祖父さんに熱を上げている姿を見るのは、辛かっただろうなぁって感じます。
そのような場所を想定し、自分たちの目で確認しにきたわけですが、いざOSHOリゾートに踏み込んでみたらまず目を奪われるほどの美しい自然と鳥たちの声。
キャンパスにいる人々は若い人から彼らと同じくらい年配の人たちまで実にさまざまで。
アジア各国、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、ラテンアメリカと世界中から訪れている国際色豊かな笑顔に溢れる人たちをみるにつけ、
『ここは自分たちが想像していたよりも変に宗教がかった場所ではないらしい。自分たちの娘がいる場所は、極端に怪しいところではないらしい。』
という雰囲気に変わっていったんですね。
あらゆる疑いや不信を抱いてやって来ても、ここにはそれが変化していく何かがあり、両親は私が想像していたよりもずっと受容的でオープンな人たちだったと、身をもって理解できたことは私にとっての大きな贈り物のひとつでした。
そして、旅はプーナからヴァラナシへと移動していきます。
続きはまた次号にて。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
皆さまにとってビューティフルな1日でありますように。
Love,
Toshan