夏休みも終わり、秋本番ですね。
みなさんはどんな夏休みを過ごされましたか?
わたしはこの夏、何十年ぶりに「これでもか!」って言うほど泳ぎました。昔あまり長いことできなかった背泳ぎも結構上手になったと思います。
滞在先のフランス、現地の人たちは噂どおり日本人には信じられないほど長〜い夏休みを満喫するのが当たり前。公務員の方は平均6週間の休暇です。
バカンス先は人それぞれですが、やっぱりビーチでバカンスは外せないみたい。家族連れ、カップル、一人で、同性の友人たちと(ゲイということだけに限らず)、、、、朝早くからビーチに来て、サンセットタイムまで丸一日をビーチで過ごすのです。
燦々と降り注ぐ太陽を楽しみながらビーチに寝転んで本を読んだり、波打ち際で子供たちと遊んだり、あるいはボートを繰り出して地中海の美しい景色を楽しみながら過ごすなんていうのは日本のビーチバカンスではあまり見られない風景です。
シーカヤックに乗って海岸沿いの風景を楽しみながら、気に入った人があまりいないビーチで過ごすなんていう家族連れもいましたね。私もあまり知らなかったのですが、フランス人ってアウトドア志向の人が多いんですって。
そんな長い夏の1日をビーチで過ごすためにランチを持参で持ってくる人たちはかなり多い。
というよりも、よほど整備された観光客が訪れるような有名ビーチでない限り、屋台も自動販売機も、もちろんお馴染み海の家もありませんからフルセット装備でビーチに向かうのは必須。まぁ、日に焼けたい人々が多いのでビーチパラソルなしのグループも結構います。私には考えられないことですが、カンカン照りのお日様の下で上の写真のように寝転がっている人は本当に多いの。
ピクニックテーブルに椅子、ワインにビール、オリーブ、チーズ、サラダ、などなど豪華セットを持ち込んでくるグループも。親しい仲間がいるなら、こんなスタイルもとっても魅力的かもしれませんね。
そんなビーチでのお昼ご飯。日本人なら定番おにぎり!ってとこでしょうが、
ここフランスではやっぱりバゲットです!
家族4人なら、長〜いバゲットを4−6本を持って来てランチタイムにはトマト、チーズ、ハムなどを挟んでビーチでかぶりつく。もちろんビーチ脇のスタンドがあれば必ず売っているバゲット。お一人様一本が基本。
四角い食パンの間に野菜やチーズを挟んで、三角にカットされたサンドイッチを自動的に想像する日本人の私としては最初戸惑いましたね〜。
まずはバゲットの長さ。一人でそんなに長いの食べるんかいな? そうです。そのくらい食べちゃうの。だってね、バゲットって中がスカスカだからいっぱい食べて初めて食した気分になるのです。中身がぎっしり詰まった重くてどっしりとしたドイツパンとは違うのです。
そして、何よりもこの黄金ルール。
サンドイッチとは、バゲットなり!
そして、バゲットのもう一つの食べ方。
それはほとんどの料理に必ずと言ってよいほどあるソース。そうなのです。このバゲットを手でちぎりながらソースを浸して、ワインとともに食す。これぞフランス食卓の基本なのですね。
グルテンフリーが幅をきかせる欧州において、グルテンフリーの「フ」の字も見当たらないこのバゲット。
この愛すべきバゲットはフランス人のソウルフードなのですね。
こんな美味しそうなソースがたっぷりなんだから、バゲットで一緒に食べないなんて!
そうしてフランスの食卓は、数時間があっという間に過ぎていくのでした。。。。